ADCからのお知らせ No.181 (2011/06/20)
ana04,05 のシステムハング問題について
天文データセンター解析システムのユーザーの皆様
ana04,05 のシステムハング問題に関する中間報告をご連絡します。
これまでの調査の結果、ana04,05 で発生したシステムハングの原因は
ハードウェア側の障害ではなく、ソフトウェア側の問題である可能性が
高いことが分かりました。
具体的には、Mathematica (Math カーネル)が大量にメモリを消費して
メモリ枯渇に陥り、システムハングが発生したと予測されます。
ただし、上記のような状況は Mathematica を使用した場合に必ず
発生するものではなく、何らかの発生条件があると思われます。
現状では /usr/local/bin/math (math 8.0) の使用時に同現象が
発生しています。他のバージョン (/usr/local/bin/math[6,7]) や
GUI (/usr/local/bin/mathematica) では確認されていません。
しかしながら、まだ発生条件の特定まで至っておりません。
調査を急いでいますが、今後もユーザの皆様にご不便をおかけする
ことがあるかもしれません。どうかご理解ご協力をお願いします。
また原因の特定作業が進まず、ご連絡が遅くなってしまったことを
お詫びいたします。
以下、今後の対応についてご説明いたします。
1. ana04,05 について
システムハングの原因がハードウェアの問題ではなかったので、
ana04,05 については、本日 15:15 に no login 設定を解除しました。
2. Mathematica の使用について
メモリ大量消費について、発生条件が特定されていませんが、
Mathematica の使用を制限あるいは禁止するのは、ユーザの皆様へ
の影響も大きいと考えましたので、現時点では特に制限を設けません。
同問題の根本解決に向けて急ぎ調査しますが、今後もシステムハングが
頻発するようならば、Mathematica の使用に何らかの制限(使用メモリ量
の制限)や使用禁止の処置をとる可能性があることをご了承ください。
Mathematica を使用した際に、何らかの不具合等を感じましたら、
どんな些細なことでも構いませんので、consult_[at]_adc.nao.ac.jp
(_[at]_ を @ に変換)までご連絡ください。
皆様のご理解ご協力をよろしくお願いします。